2016年4月17日日曜日

統計的に勝てているチャンプの使い方 ~ Tank編その1

Tank

tankが強い理由は、脆弱な味方の代わりにダメージを引き受けることができるからです。単純化すると、自チームが与えたダメージが敵チームの全ヘルスを上回れば勝ちです。ただしADCのような高火力チャンプは打たれ弱いため、火力を出し切る前に死んでしまわない工夫が必要です。そこでダメージを引き受けるチャンプが活躍するわけです。いかに敵がダメージを出しても、堅いtankしか殴れていないのであれば、こちらが敵の後衛を叩くことで優位に立てます。

tankでも勝てる戦いもありますが、tankはダメージを出せる後衛がいるときにその真価を発揮します。そして、その後衛がスキルのCDが長いアサシンか、コンスタントにダメージをだせるADCかによって変わってきます。前者であればアサシンより一歩先にダイブできるtankが合いますし、後者であれば味方をpeelしやすいCCの多いチャンプが良いことになります。

またtankは、それ自体の性能が、集団戦における総ヘルスをどれだけ高く保てるかによって左右されます。回復する手段が多いチャンプや復活できるチャンプがより望ましいです。この点から、ナサス(Nasus)やレオナ(Leona)のようなチャンプがARAMでtankをすることに向いていないといえます。

それでは以上を踏まえてtankについて考えます。


サイオン(Sion)

勝率が最も高いのはSionでした。
サイオン(Sion)
その特徴は、

  1. passiveで上がるヘルスと、ヘルススケールのダメージスキル(堅くなりやすい
  2. 豊富なCC(打ち上げ・スタン・スロウ等)
  3. 死んだ後も戦闘可能(死後、敵からフォーカスされやすい
1により、tankyにするだけで強くなります。また、2により、一度敵に接近してしまえば、高い存在感を発揮できます。裏を返すと、容易に敵から離脱される構成では真価を発揮できません。敵の構成はランダムであることを踏まえると、pickの時点で味方にCCが多いとき、特に輝ける可能性が上がります。またSionは耐久性が高いため、ADC・APCとの相性は比較的良いほうです。

一方、敵にいる場合は接近されないことが最重要になります。この点は、距離を保ちコンスタントにダメージが出せるADCからすると、まだ対処しやすいといえます。また、Qのチャージや、死んだ後復活したときに暴れさせないで済むslowやCCの多い構成であるなら、スキルを使う対象にSionを検討します。Qさえ使わせなければ、存在感を最小にできます

さらにSionは、Sion対多数の戦いが不得意です。レンジスキルに欠けブリンクもないからです。Sionができる戦いと無理な戦いがわかれば、ARAMであれば、単独生き延びて、引いてタワーを守ることができます。この点、何が不得意かの理解はLoLにおいてとても大切です。

Sionの場合、敵のダメージがADでもAPでも対処しやすいほうです。なぜならヘルススケールにおいて極めて優れているからです。また、味方の構成がAD一辺倒でも斧を積むことでチームの妨げになりません。


ガリオ(Galio)

使いこなしてる人は少ないようですが、Galioも高いですね。

ガリオ(Galio)
その特徴は、

  1. MRを上げることにより火力が出る(APに対して堅くなりやすい
  2. 火力・拘束時間ともに強力な即発動ult(敵から注意を奪いやすい
  3. 回復できる(dotダメージに対するカウンター
Galioは、先の記事に書いた「得意な状況の時に極めて負けにくいチャンプ」の筆頭です。もし敵がAP構成なら、敵のダメージをほとんど軽症化して受け止めることができます。この時こそ、tankyにbuildする価値があります。また、GalioはAPダメージも出るほうなため、味方にAPチャンプが溢れていないときや、AoEに優れたチャンプがいるときに輝けます。十分な火力があるときは、敵の後衛をult含むワン・コンボで仕留めれるため、そのような状況の時はプレッシャーを活用して戦うことが大切です。つまり、タワーを攻めるときに、雪玉が投げれる位置やフラッシュの射程まで前にでることで、敵は下がることが予想されます。

一方、敵にいる場合は味方同士が近接したポジションをとらない & ADCは後方に控えることが最重要になります。どうあがいても、Galioはあらゆる手段をつかって飛び込んできます。そのとき被害を最小限にするためにこれらを徹底してください。ultさえ落とさせれば、ただの方向指定スキル持ちのAPチャンプです。ADが味方にいる構成であるほど、Galioの活躍の機会が減ります。

Galioが敵にいる場合、dotダメージの扱いに気を付けましょう。もし味方のマスタリーにDeathfire touchがないのであれば、ほかのチャンプにどれほど有効だったとしても、ライアンドリーの仮面 (Liandry's Torment)を積まないことを視野に入れるべきです。

Galioの場合、敵のダメージがADだったときult発動まで生き延びることすら難しくなります。よって私なら、サポート向きのアイテムを積んでtanky mageの役割をあきらめるか、APを積みまくって集団戦期待のワンコンチャンプに仕上げます。前者はよいADCがいるとき、後者は味方にAPが少ないときが目安です。この点で、GalioはAmumu(アムム)よりも幅を持たせやすいチャンプと言えるでしょう。

GalioはGalio対多数が比較的得意です。スキルの射程が長く、エンゲージしやすいのも利点です。継戦能力を高めるためにリーライ・クリスタルセプター (Rylai's Crystal Scepter)を積むのは良い判断です。EからQをあてやすくなるため、ブリンク持ちのチャンプにも対応しやすくなります。

アイテムビルドはいずれ記事にしますのでここではあまり触れません。


次回は、Nautilus(ノーチラス)とMaokai(マオカイ)について書く予定です。
Taric(タリック)はリメイクされるため省きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿